2025.03.25

No2_飲み屋街から市役所周辺レポート

飲み屋街周辺の猫の現状

飲み屋街周辺では、2024年以前にほとんどの猫の不妊化が達成され、現在は頭数管理ができる見守りさんがいるため、比較的安定した地域となっています。しかし、他の地域から数頭の猫が流入しており、引き続き捕獲活動を継続する必要があります。また、複数の方がエサをあげていることもあり、猫たちは穏やかに過ごしていますが、車との接触事故で命を落とす猫もいました。

商店街周辺エリアの状況

東側エリア

この地域には複数のエサやりさんが存在し、中には保護猫活動に積極的な方もいます。毎朝の清掃活動を行う方もおり、比較的良い環境が維持されています。ただし、猫が苦手な方もいるため、地域住民との対話やコミュニケーションが求められます。

西側エリアの一部

このエリアには強いボス白猫がいるため、多くの猫が集まる地域ではありません。しかし、時間差でほかの猫が現れたりと、縄張り争いが全くないわけではなく、春までに不妊去勢を終わらせるのが望ましい状況です。

中学校周辺エリアの状況

商店街東側の隣に位置する中学校周辺エリアには複数の猫が生息しており、車が行き交う道路があるため、猫が命を落とすケースが多く、近隣住民も心を痛めています。 昨年の夏、不妊去勢手術を施した三毛猫がいました。この猫は1年以上追いかけていた猫でしたが、捕獲器にすんなり入ってくれました。捕獲後すぐに風邪をひき、約1週間の休養と高栄養の食事で体力を回復させてから手術を行いました。しかし、開腹すると子宮はすでに妊娠可能な状態ではなく、何度も妊娠・出産を繰り返し、負担がかかっていたことが分かりました。

手術後、リリース先のエサやりさんの庭にはすでに白猫の親子が住み着いており、三毛猫の居場所がなくなっていました。かつて堂々と暮らしていたシャム風の猫も肩身が狭くなっていました。

中学校周辺エリアは世代交代が速い

白猫親子はどこかで出産し、1〜2か月ほど子育てをした後、エサやりさんの庭へ移動してきたようです。不妊去勢手術を受けた猫たちが、その場所を守り、新たな猫が流入しない状態が理想ですが、このエリアでは次々と新しい猫が現れ、元々いた猫たちが居場所を失っています。 エサを得やすい環境のため、毎年多くの子猫が生まれ、猫同士の争いが絶えません。結果として、行き場を失った猫が命を落とすことが当たり前になっています。この地域の無秩序な猫の増加を防ぐためには、全頭の不妊去勢を行うことが唯一の解決策ですが、資金の問題があり、現時点では難しい状況です。

また、猫の世話を生活の一部としている高齢者の方もおり、アプローチの難しさという問題もあります。

まとめ

猫は、日当たりが良く、安全で、エサが豊富な場所を求めて生きています。しかし、その限られた場所を巡る争いの中で、居場所を失った猫は命を落とすことも少なくありません。持続的に猫の福祉を守るためにも、不妊去勢を続けていくことが重要だと考えます。 しかし、これは、労力、金銭、精神力を要する活動です。正直なところ、今の状況では「一緒に活動しよう」と気軽に誘えるものではありません。

無理のない範囲でできることを続け、ゆるやかな関わり方もあることを伝えていくことも、活動の一つだと思っています。 それぞれが、自分に合った形で猫たちのためにできることを見つけられますように。

また、動物愛護の意識は年々高まっています。いつか大きなブレイクスルーが起こり、猫を取り巻く環境が一気に改善されることを期待しています。

↑捕獲作戦中にみつけた亀


(終)

No1_ある日の猫捕獲作戦
No2_飲み屋街から市役所周辺レポート👈今ココ
No3_地域猫ミニ写真展

タグ:

<< 過去の記事 新しい記事 >>

関連記事
No3_地域猫ミニ写真展
あけましておめでとうございます
(おまけ話)HPの運営・維持

Site Map

サイトマップ

団体について
里親探し情報
飼育方法
情報いろいろ
サイトポリシー
SNSアカウント