猫を迎えたい!と思ったら、まず適正飼養を知りましょう。
動物愛護管理法(愛護法)というルールに基づいて飼育するために&猫を健康・幸福に育てるために、それぞれの地方自治体で適正飼養ガイドラインが策定されています。
それぞれの地域のガイドラインを知ることで、飼い主としての責任を果たし、猫たちにとって快適な生活環境を作ることができます。
以下に、その要点をまとめました。
室内飼養の徹底
屋外は交通事故、怪我、感染症や糞尿による近隣トラブル等、様々な危険があるので、室内飼養を行うようにしましょう。
健康管理
日頃からよく観察し、異常があれば早目に獣医師等に相談するようにしましょう。猫のワクチン接種も不可欠です。(ワクチン接種は義務ではないのですが、“飼い主は動物に起因する感染症を予防するために十分な注意を払う義務"があります。愛護法第七条2項)。
また、人への感染にも気を付けましょう。過度におそれる必要はありませんが、口づけや食べ物の口移し等は行わず、猫を触った後は手を洗うようにしましょう。
適正な空間の確保
猫は活発な生き物であり、適切なスペースが必要です。室内飼育の場合でも、適度なスペースと猫の行動範囲を確保しましょう。
災害時の備え・迷子の予防
同行避難が出来るように普段からケージに慣れさせておくなど、日頃からしつけをしておき、餌と水は最低5日分以上用意しておきましょう。
万が一はぐれてしまった時のためにも、マイクロチップなどの所有者明示措置は必要です。
不妊・去勢手術の必要性
過剰な繁殖は絶対に防がなくてはいけません。不妊・去勢手術を検討しましょう。
家の中で飼っているから安心、ではありません。ベランダで過ごしているうちにノラ猫との子どもを身ごもるパターンもあります。
無計画な子猫の生まれすぎを防ぐためにも、繁殖は計画的に!
猫は年間4回の妊娠で合計20匹以上の子どもを産みます。
食べ物に困らなければ、生まれた猫たちも成長したのち、また子どもが生みますから、1年で200匹以上の猫が誕生します。
これだけの猫たちを家飼いすることは困難ですし、地域猫として育てていくのも限界があります。結果、殺処分になるという現実があります。
不妊去勢をすることで、たくさんの猫たちが救われます。
適正飼養を知ることは、猫だけではなく飼い主さんにとっても大切なことです。
穏やかに生活するため&トラブルを回避するために最低限守らなければならないルールです。
飼うことができるのはすべてに自信をもって「はい」と答えられる人だけです。
実は何かしらの事情で泣く泣く手放し、愛護センターに引き取ってもらうことも多いのです。
なので、もしかしたら飼えなくなるかも?
という心配があるうちは、猫を飼わないことを選択しましょう。
猫のいるカフェで癒されたり、動物園で動物たちの生態を学ぶこともできます。
保護猫活動を支援したり、参加したり。
猫への関りは、飼育することだけではありません。
それでも、猫と暮らしたい!と思ったときは、飼育に関する知識を身につけましょう。
飼い主としての責任を十分に果たし、猫に信頼してもらえる飼い主さんになりましょう。
正しく飼育できれば、幸せな猫ライフが待ってますよ。
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